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隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

ある釣り堀屋の1日

「あーぁ、しかし、閑古鳥だなぁ・・・・」   昼下がりの釣り堀屋の前には人通りすら無い。
一昔前であればSM小説でも読み、妄想を膨らましつつ暇つぶしをしたのだろうが、現在にはネットという便利なものが存在する
そこでは男性の性欲のはけ口としての役割を嬉々として受け入れる女性の赤裸々な思いが綴られたブログを読むことができる。
小説の世界ではない現実に性の奴隷を所有する同性がこの世に存在することに納得がいかない気もするが、いつの日にかは自分にも劣情を爆発させることができる奴隷との出会いがあることを夢見て釣り堀屋をはじめたのだ。最初の予定では大漁の予定だった・・・・だが、しかし・・・・・

釣り堀屋といいながら、釣り客が間違って入ってくると迷惑だ。
・・・・「ここは魚を釣る釣り堀ではありません」 入り口に張り紙も貼ってある・・・・風雨に晒されていささか字が読みにくくなっているが・・・・・
それでも月に1度くらい「釣れる?」 などと言いながら入ってくる物好きがいる・・・・ この日はよく日焼けした腕の手首に数珠?を幾重にもつけている一見不動産屋風の男・・・・ずかずかと奥の池のふちに踏み込んだ男は「何だ、何もいないじゃないか・・・」と不満そうな声をもらして振り返る・・・・
「だから、ここにはお客様が釣りを楽しむような魚はいないんです」
男は好奇心が強いらしい・・・「ほほー・・・、もしかして物凄く珍しい魚類限定の釣り堀とか・・・・、蔦がからまって一見お化け屋敷みたいな入り口でちょっと変だなー・・って思ったけれど、これは掘り出しスポット発見かもしれんな・・・」  と勝手に盛り上がっている
「はぁ・・・、物凄い珍しいもの・・・というのは当たっているかもしれませんが・・・」と言いかけると
「だろー!、 こんどいつ入荷するんだ? よしっ、分かった俺の連絡先を渡しておくから入荷したら携帯にかけてくれよな」
一方的に男はまくしたてると、またズカズカと店を出て行った。
男のいかつい背中を見送りながら「入荷を待って早4年になるんですけど・・・・・」 とつぶやいた。

その日は変な日だった、夕暮れの始まりを告げるチャイムが防災放送のスピーカーから聞こえ、周囲が薄く暗くなってきた頃、そろそろ店じまいをしようと路上に出していた植木鉢を取りに出ようとすると、外から覗きこんでいる人影が・・・・・ また地上げ屋おやじかと見ると えぇっ? そこには妙齢の女性が・・・・・ 白いブラウスに黒のタイトスカート、ミニというわけではなく、シンプルな装いでありながら清楚ないでたち・・・・・・髪は後ろで束ねているようだがストレートのロングヘアー? 

「あのー・・釣り堀のお魚さん募集って・・・・・・」
「・・・あ・・、はい・・・」 最近は鉄道好きとか、男の趣味の世界に女性進出が盛んなんでこの人も釣りマニア? 
しかし、目の前に佇んでいる女性がひょっとして4年間待ち続けた果実だったらどうする・・・・、薄暮が自分の中にある都合の良い仮説を後押しした・・・・
「お魚さん募集って変な看板でした?(笑)・・・・、ところで看板の隅のほうにM女さんに限る・・・って書いてあったんですけど・・・それも見みました?・・・・・」
「M女さんのお魚募集・・・・釣り堀に・・・・・」 彼女はまっすぐ視線をむけながら、暗誦するように繰り返した
「あの・・・M女さん・・・・ってところ説明しなくても理解してもらえます??」 あれだけ切望しておきながら成果が目の前に出現すると妙に疑い深くなってしまう・・・・これがオレをM女さんから縁遠くしていた原因か・・・・・・・、
彼女はゆっくりと視線を壁にぶら下げてある綿ロープの束の方に移した・・・・・ロープの横に吊り下げられている今だ一度も(自分以外に)使用したことのないバラ鞭を彼女の大きな瞳が捉えている・・・・・もうどうなっちゃってもいい・・・という感情が湧いてきた
「えーっと、M女さんって、縛られちゃったりローソク垂らされちゃったり・・・・カンチョー とかされちゃうんですよ・・・」 なんだか小学生レベルの解説で毛穴から冷や汗が出てくるのが分かる
「はい、そういったことを受け入れる女性を探しているのですね。わたしの興味は・・・・・」
そこまで言うと、彼女はさっきの地上げ屋男と同様に自分の脇を通り抜け中庭の池のほとりに立った
「ここでお魚になれば良いのですね・・・」 と言うと彼女は身に着けているものを一枚一枚脱ぎだした。 すでに日は暮れはっきりとは見えないが、形の良い乳房と腰から臀部にかけての曲線は成熟した女性の香りを発しているのがわかる・・・・・・
・・・といきなり全裸の女性は池の中に水音も立てずに身体を沈めた・・・・・・

「え?」・・・・「えええっ??」  あまりの展開にぼーぜんと立ちすくむ・・・・・ 
・・・・・3分程が経過しただろうか・・・・・月明かりに照らされた池の水面は時折吹く風でおきるさざ波以外にはいつもと変わらない・・・・と、ここで我に返った
 「彼女が池の中にいるとしたら助けなければ死んでしまう」 
池に駆け寄り懐中電灯で探照する・・・・・・
池の中には裸体の美女はおらず、一匹の紅色の魚が優雅に泳いでいた。
  1. この記事のURL 2010/06/04(金) 00:27:15|
  2. 変譚
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