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隣の芝生SM雑記帳

SMを中心とした乱文です

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答えは未来に・・・・(追記版)

はじめに
放射線の生物(特にヒト)に対する影響に関しては、「明らかにこうだ!」ということは
相当難しいです。
理由としては、科学実験の原則である、3原則(実証性、再現性、客観性)を厳密に適応することが困難だからです。
以下の部分は釈迦に説法になるので読み飛ばしてもらって良いです。
実証性とは,ある仮説を立てた時に、その仮説が観察,実験などによって確認する手段がある・・・・ということです。相手が化学物質とかミジンコだったら実験は可能です。
再現性とは,自分が仮説を証明した実験が、他の人が、他の時間に他の場所で同じ方法で行った時に同じ結果が得られるということですね。
また、暗闇の中で実験していても誰も納得してくれませんので、正々堂々、客観性のある実験結果を示して、皆さんの同意を得る必要があります。
医学は科学と言いながら、生もの、それも感情を有する人間を対象とする浪花節的要素があります。
最近、エビデンスに基づいた医療・・・・というのがはやり言葉ですが、簡単に説明すると、ある集団をくじ引きで2つのグループに無作為に分け、一方には薬を飲まして、もう一方にはうどん粉を飲ませる・・・・という「ランダム化比較試験」を行います。(実際にはもっと複雑な準備をしますが・・)
それで、その後に起きる現象を観察するという方法・・・・
しかし、結果が出た後で、初めは同質集団だと思っていた2グループの分け方が厳密じゃなかったというケチが必ずつきます。 また、実験に参加してもらうためには倫理的に患者さんの同意が必要なんですが、そもそも気前よく同意した人たちという時点でバイアスがかかっている・・・という考えもあります。
もちろん、放射線障害の基準値を決めるためのヒトを対象にした実験は不可能であり、科学的なエビデンスに裏打ちされたデータが少ない・・・・この事が、現在皆さんが不安に思っている「安全だという根拠は何なんだ!」という疑問に明快な回答ができない最大の理由ではないかと思います。

報道の妥当性を追及するとICRPの勧告にたどりつく
報道や学会発表で、「安全です」とか「出荷停止」だとかの話になる時に、根拠の数字となる資料を遡ると必ず出てくるのがICRP(国際放射線防護委員会)の勧告です。そうなるとICRPの勧告にだされている数字の妥当性が「皆が知りたいこと」ということになります。
良く出てくる数字は
一般人の年間の被爆線量限度は1ミリシーベルト
作業者の場合の年間被爆線量限度は20ミリシーベルト ですね
  文中にシーベルト、グレイが出てきますが、今回の件では1シーベルト=1グレイ・・ということで・・・・

ICRPの資料を全部読んだわけではないので、間違っていたらごめんなさいですが、
根拠の算定方法には大きく以下の検討をしているようです。
①動物実験での検討
実験動物の結果では胎児の発育遅延などのデータが確認されていますが、親マウスへの放射線照射が子供への遺伝的影響を表したのに対し、ヒトでは遺伝的な影響は確認されませんでした。放射線による遺伝子障害への対応機構がマウスとヒトでは異なる可能性があり、動物実験の結果がそのまま人間にあてはまらないのかもしれません。
②広島・長崎・チェルノブイリの後に何が起こったのかの調査(疫学調査)
チェルノブイリ
事故後20年の調査では子供の甲状腺がんが著明に増加、白血病や先天異常児の有意な増加は認めなかった
長崎・広島
5年後から白血病、10年後から甲状腺がん、20年後から乳がん、肺がん、30年後から胃がん、結腸がん、骨髄腫が増加した。
[瞬間的な被爆による影響]
長崎・広島の被爆者の方の歯を磁力で測定したり、血液中リンパ球染色体分析により、原爆が爆発した時に受けた線量を現在の技術で推定することができます。
以上の測定と身体症状の解析から瞬間的な被爆では200ミリグレイ以上だと人体に影響が出るとされています。
7グレイ(7000ミリグレイ) 以上の放射線を浴びると急性障害で死亡する危険性がありますが、実はがん治療で用いられている放射線線量は子宮頸がんの場合、50~60グレイ(5万ミリグレイ)です。こうして見ると、癌を治すためにとんでもない線量を照射してるんですね・・・・
[長期的な被爆の影響]
広島・長崎の原爆被爆者の追跡研究がもとになっているようです。割と明確なのは「放射線作業従事者」に対する線量限度で、生命保険会社が使用する「年齢別死亡率」(1個人が特定の原因で死亡する確率)をもとに計算しています。原則としては「年間の死亡率が1000分の1を越えるのは許容できない」としています。18歳~65歳まで生涯に浴びた総線量を1シーベルト(1000ミリシーベルト)の時に65歳の年齢別死亡率は1000分の1以下となり、このことから「生涯1シーベルトまで」という線量限度が出てきたと思われます。47年間を原発作業していたとすると、1000ミリシーベルト割47年で1年間の許容線量が約20ミリシーベルトとなります。
ところで、耳タコの公衆に対する線量限度、年間あたり1ミリシーベルト・・・・
この線量がどうやって決められているかが、ちょっと良く分からないです。
日本人の自然界から受ける被爆量が1.5ミリシーベルトとされていますので自然界以下にしろ・・・ってことなんでしょうか?
まだまだ勉強不足ですみません。

このICRPの勧告を金科玉条のように認めてしまうと、あとはベクレルとかの単純計算の世界になるので、テレビで解説しているセンセイ方の得意分野になります。

ちょっと待てよ・・・・
今回の原発事故に関して、お役所や学術団体が様々な勧告をだしています。
分かりにくいなぁ・・・と思ったことを羅列します。

体内被曝と体外被曝があいまい・・・・飲んだり食べたりした時の影響(殆どが体外に排出される)と吸い込んで肺に吸着した時の影響がごちゃごちゃになっている・・・・大丈夫です派、本当は大丈夫じゃないんだろう派、ともに極端な主張になっている気が・・・・

計算式に矛盾? 公式HPの情報をダイジェストすると以下の変な日本語に・・・・?
「ICRPが安全とする1ミリシーベルトに1年間摂取し続けても達しない値を
「飲食物摂取制限に関する指標」として暫定規制値と定められています。
 飲料水の放射性ヨード基準値は300ベクレル / リットル=6.6マイクロシーベルト / リットル です。
 これを毎日2リットルずつ2ヶ月飲用しても約790マイクロシーベルトです。
この値は人間が自然界から1年間に受ける放射線量の3分の1程度です。」
(だから大丈夫ということ?)
何で、1年と2ヶ月を比較すんの? それに2ヶ月で792マイクロシーベルトということは6倍して1年で4752マイクロシーベルト・・・・4.7ミリシーベルトってICRPの勧告を越してるような気が・・・

さいごに・・・・何を恐れるか
まだ資料の読み込みが足りませんので、間違っているところがありましたら指摘をお願いいたします。
・・・が、現状では成人が影響を受ける状態に達する可能性は実は少ないのかもしれないと感じています。
皆が恐れているのは悪性腫瘍の発生だと思いますが、被爆がなくても、乳がん、大腸がん、胃がん、肺がんは70年も生きていると発症する確率はかなり高くなります。
それ以外にも脳卒中や心筋梗塞なども高齢化社会で問題となります。
そう考えると、気にしなければならないのは胎児・幼児・若年者への影響ではないかと考えます。
チェルノブイリ事故では白血病が増えず、甲状腺がんが増えたということですが、甲状腺がんに関しては被爆に対するモニターを厳密に行い、被爆早期にヨード剤を服用するという対策が取り得ます。ただし服用のタイミングやアレルギーの問題があるので、あらかじめ準備とモニタリング体制の強化が必要かと思われます。

内容の吟味が足りない状態なので、加筆または消去するかもです・・・・

追記(しつこくてすみません・・・)
ネットや報道で「安全だ」とか「危険だ」と色々議論されています。何を信じればいいのか分からない状態・・・
ただ、上にも書いたようにこの議論をたどっていくと必ず「1年間に1ミリシーベルト以内の被爆」という基準値の数字がでてきます。
ICRPという権威のある機関がいってるんだから間違いじゃないだろう・・・と思いますが、よく分からない点も多いです。
いまだ理解しているとは言いがたいですが、途中経過を記録しておきたいと思います。

1997年の人口動態統計データでは日本人が「がん」で死亡する確率は男性で29.1%、女性で19.3%となります。男女あわせて約25%・・・4人に1人が「がん」で亡くなっています。
問題は継続的に放射線被爆を受けた場合にどれくらいがんで死亡するリスクが上がるかということ・・・
具体的な数字に関しては長崎・広島で被爆した方の追跡調査により、被爆時の年齢、性別、ごとに1シーベルトの被爆した場合、被爆しなかった場合にくらべ、1年あたりどれくらい癌で死亡するリスクが高まるかのデータがあります。
このデータによると25歳~29歳の人が1シーベルトの1回被爆することにより1年あたりの癌による死亡リスクが被爆していない場合にくらべ1.57倍になる、30歳から39歳までは1.24倍、40歳以上では1.18倍になる・・・ということが分かっています。
1.57倍というと「凄い数字」ですが、若い人の場合もともと癌で死亡するケースが稀ですので、実数としてはそれほど多くはない・・・・という解釈です。
・・・・個人的には25歳の若者と100歳のおじーちゃんの死を単純に1として同列にカウントするのは疑問に感じますが・・・・
40代以上では自然でも癌にかかり死亡する場合が増えてきますが、この時点では1.18倍と影響が少なくなってきます。
ここからはハードな山登りになります・・・・まだ、自分でも理解していない部分ですが・・・・

まずは職業として被爆する機会のある人の話
たとえば、25歳~65歳までの50年間毎年20ミリシーベルトの線量を浴び続けた場合、25歳以降、被爆したことによりどれくらい癌で死亡するかというのは、被爆していない25歳が癌で死亡する数x1.24倍+26歳自然がん死亡x1.57+27歳での・・・以下同文・・・・年代別被爆していない場合のがん死亡数x被爆による癌死亡リスク倍数を積算するのだそうです。更にこんがらがりますが、原爆の場合は多量の放射線を一度に浴びてしまったケースですが、200ミリグレイ以下の低線量を1分当たり0.05ミリグレイ以下のゆっくりとした時間(低線量率)で被爆した場合はリスクは低下することが動物実験で確かめられています。どれくらいリスクが低下するかは2分の1から10分の1まで諸説ありますが、ICRPでは厳密な数値をとり、2分の1で計算するとしています。
こうして計算すると50年間で毎年20ミリシーベルト、総量で1シーベルト被爆場合、被爆しなかった場合に比べてがんで死亡する確率が約5%増加することになります。
5%も増えるの? という感じです・・・・、ここからは実感できないのですが、5%のリスク増加を50年間に均等にするために50で割ると、1年あたり0.1%のリスク増加・・・ということで、リスクをとって仕事しているんだったら、それくらいは認められるだろ・・・ということみたいです。
確かにスタントマンは別として夜の接待に精をだしたバブル期のモーレツサラリーマンさんとかを考えるとそうなのか・・・という気もしますが難しいです。

仕事で放射線被爆する訳ではない一般人の方の場合
これは難しいです。病気の診断・治療とかで医療用放射線を浴びる以外、好きで被爆するわけではないので、安全のためののりしろが必要となります。
それじゃあ一般の人が年間1ミリシーベルトを被爆し続けるではどうかということになります。
各年齢については前に書いた個別の計算式でリスクが出ますが、集団として色々な年齢や性別をひとまとめにして考えた場合です。
年間1ミリシーベルトを50年間被爆し続けた場合、がんで死亡するリスクが0.25%増加することになります・・・・・・・日本人の4人に1人はがんで死亡するといわれていますんで10000人のうち2500人が被爆しなくても癌で死亡する。被爆した場合は2025人となる・・・・ 1人1人としては、自分が増えた25人になったら一大事ですが、逆に残りの9975人の運命には影響を与えなかった・・という冷酷な結果になります。
計算上、2ミリシーベルトを50年でも0.5%増加、2500人が2550人で統計学的には差がないことになります。
本来であれば1人も増えてはいけないのでしょうが、放射線以外のリスク、タバコやお酒、交通事故等は考えなくていいのか・・・という議論になると、集団として許容する線引きを行うということになるのだと思います。このあたりで「被爆線量は1年あたり1ミリシーベルト以内にしろ」というすべての議論の元になるICRPの印籠の値が出てきたのかと思います。

ここまで読んでくださったアナタ・・・・素敵です・・・・♪


  1. この記事のURL 2011/04/10(日) 22:31:24|
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